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by 漢ムラタ 漢ムラタ

ロリポップでOwnCloudを使ってみよう

ロリポップでOwnCloudを使ってみよう

こんにちは、子供が生まれてから活動時間を夜型から朝型にシフトしつつあるムラタです。

今回はロリポップが2020年6月17日から導入した「ownCloud」を、実際にインストールして使用してみるまでの流れや使用感をご紹介してみようと思います。

ownCloudとは

DropboxやGoogleDriveなどオンライン上でデータを保存・管理共有などが行える「オンラインストレージ」と呼ばれる仕組みを簡単に構築できるアプリケーションになります。

オンラインストレージを構築することでネットにさえ繋がっていれば、場所を選ばずストレージにアップしているデータにアクセスできますし、特定のユーザーとファイルの共有や、共有ユーザーを都度作成しなくとも共有URLを発行することで、URLを知っている人ならだれでも共有することも可能です。

容量について

ownCloudはロリポップのサーバーの中に構築するのでDropboxやGoogleDriveのように決まった容量があるわけではなく、自身が契約しているロリポップのプランの容量がそのまま使用できるわけです。

実際問題、今までいくつもサイト制作をロリポップで行ってきた中で、プラン内の容量を使い切ったことは無いんですよね。自分の記憶の中が正しければ半分も使ったことないかもしれません。

となると、ownCloudを使用できる一番安いプランとなるライトプランで、容量半分使っていたとしても25GBも割り当てられるわけです。

参考までに各種オンラインストレージサービスの無料版の容量は下記の通りです。

サービス名 容量
Dropbox 2GB
GoogleDrive 15GB
iCloud Drive 5GB
Amazon Cloud Drive 5GB

※ただしサービスによっては無料版でも容量をある程度増やすことができるものもあります。

インストール

簡単インストール

それでは早速インストールしてみましょう。
まずロリポップの管理画面にログインし、「サイト作成ツール」メニューより「ownCloud簡単インストール」を選択します。

インストール画面に移るので、まず冒頭の注意文をよく読んで、要件を満たしているか確認してください。

今回インストールするownCloudのバージョンは10.4.1ですが、PHPのバージョンが「7.3」でのみインストールを行えるようです。
また、同じ7.3でもCGI版モジュール版とでストレージに転送できるファイルの転送量が異なり、CGI版は最大20MB、モジュール版は100MBとなっていて、結構違いがでるので要注意です。

URLとデータベースの指定

要件を満たしている場合は次に進みましょう。
ストレージとして使用するURLを決定します。
すでに運用しているサイトにディレクトリを切ってそこを使用してもいいと思いますが、サブドメインを作ったほうが確実じゃないでしょうか。
というわけで今回は「https://owncloud.xxxxx.com」というサブドメインを新しく用意して「storage」というディレクトリを切って使用することにしました。
※ディレクトリを切らずにルートに入れようとしたところ、「フォルダ名と同じ名前のファイルが存在するため設置できません」というエラーでインストールできなかったので、何かしらディレクトリを切る必要があるようです。

使用するデータベースも聞かれますが、既存のものでもいいし、新規で自動作成してもいいです。
ここもownCloud専用のデータベースを新規で作成して使用します。

ownCloudのユーザー設定

次にownCloudで使用するユーザー設定を行います。
任意のユーザー名とパスワードを入力します。
ユーザー名に「admin、test、administrator、Admin、root」等の想定されやすい名前は使用できないので注意です。

内容に不備が無ければ「入力内容確認」ボタンを押すと確認画面に移ります。

確認画面

最終確認画面に移るので問題が無ければ「インストール」を押して実行します。

注釈にある通り、インストール完了までちょっとかかるので、あせらず終わるのを待ちましょう。

インストール完了

正常にインストールが完了するとURLと使用するデータベースが表示されるので、とりあえずURLの方は控えておきましょう。

ちなみにownCloudにバックアップ機能はデフォルトで備わっていないので、万が一を考えてバックアップを取りたい人はロリポップのバックアップオプションを申し込んでおきましょう。

ownCloudブラウザ版の使用感

ログイン画面

では早速先ほどのサイトURLをたたいてアクセスしてみましょう。

こんな感じのログイン画面に遷移するので先ほど設定してアカウント情報でログインします。

ログインが完了するとデスクトップアプリやスマホアプリを勧めてくるので、必要な場合はインストールしときましょう。
とりあえず今回はこのままブラウザベースで進めていきます。

マニュアル

ストレージのTOPにはデフォルトで「Documents」と「Photos」というフォルダと「ownCloud Manual.pdf」というマニュアルのPDFファイルが作成されています。

ちなみにマニュアルの中身は全て英語なので英語が苦手な方にはちょっとしんどいですね。
ownCloudの公式には「日本語マニュアルをご希望の皆様はこちら」というリンクがありますが、お問い合わせページに飛ばされるので、問い合わせたら日本語版のマニュアルが貰えるのかもしれないですね。

ただそんなマニュアルが必要なほど色々な機能があるわけでもなく、シンプルな感じなのでマニュアルなくても触ってたらだいたい分かるかなと思います。

ファイル

ちなみにDocumentsフォルダの中には「Example.odt」というファイルが入っていて、Photosの中には3枚jpg形式の写真がアップされています。

jpgやpng、gifなどの形式に関してはサムネイルも表示されますが、ちょっと小さすぎるような・・・この辺のサイズも変えれたらいいんですがブラウザ版ではそういったオプションは見つけられませんでした。

また上記画像形式に関してはクリックでその場で拡大展開して中身を確認することができます。

PDFやWordファイルに関しては残念ながらその場で中身を確認できずダウンロードするだけのようです。
ただ後述するアプリ版であればPDFはダウンロードすることなく閲覧可能なようです。

ファイルアップ

ファイルをアップする際はアップしたい階層へ移動してファイルをドラッグアンドドロップするだけです。(もしくはパンくず部分の「+」アイコンから「アップロード」からファイルを選択)

アップが始まると画面上部のパンくず部分におおよその残り時間と共にプログレスバーが表示されます。

コメント

アップされているファイルをクリックして選択した際、そのファイルに対してタグやコメントなどの情報を付与したり、共有の指定などができます。

ただ自分がコメントを設定した際、ページを更新したらなぜかコメントが消えてました。
現時点でうまく動いていないような気がします。

タグ

ファイルに対して任意のタグを設定することができます。

設定したタグに対してownCloudメニューの「タグ」より絞り込み検索ができる・・・と思ったのですが、ローディングアイコンがぐるぐるするだけで何も表示されることがなく、残念ながらこちらも動いていないようです。うーん・・・(そもそもの使い方が違うならごめんなさい)

共有

ユーザーおよびグループでの共有

ファイル共有には「ユーザー」指定か「グループ」指定、もしくはURLを知っている人ならだれでも共有できる「公開リンク」の3種が用意されているようです。

試しにユーザーでの共有をしてみましょう。
共有したいユーザー名を入力すると下に候補が出るので該当のユーザーをクリックして選択します。

共有したユーザーごとに細かい共有設定ができるらしく、いつまで共有を有効にするか、編集を許可するかなどが指定できます。(『編集を許可』と『変更』は何が違うんですかね?)

公開リンクでの共有

ユーザーやグループではなく、公開リンクを指定した場合、以下のようなダイアログが表示され、設定を行うことができます。

「ダウンロード/表示」というラジオボタンで恐らくダウンロードできるのかただファイルを見せるだけなのかを選べるんだと思うのですが、なぜかラジオボタンがひとつしかなく、そもそも選択することができません。
なにか拡張機能が必要なのか、ファイルによるのかもしれないですが今のところ不明です。

実際に公開リンクにアクセスすると以下のようなページでダウンロードを行うことが可能になります。

共有中のファイル一覧

ちなみに現在共有設定をしているファイルに関してはメニューの「他ユーザーと共有中」から確認することができます。
ユーザーなのかグループなのか、公開リンクなのか一目で分かるようになっています。

お気に入り

ファイルに対して「お気に入り」を付けて、メニューからまとめて見れるっぽいのですが、なぜかこれもローディングアイコンがぐるぐる回るだけで何も表示されませんでした。

ブラウザ版の基本的な操作に関してはこれで以上かと思います。
他にも「設定」からいろいろできそうなのですが今回は割愛します。

スマホアプリからアクセス

ownCloudには前述したとおり、ブラウザ版以外にもデスクトップアプリやスマホアプリなどがあります。
今回はその中からiosのアプリを使ってアクセスしてみます。

アプリダウンロード

App Storeで「ownCloud」と検索すると「ownCloud – with legacy support」と「ownCloud – File Sync and Share」の2つが上位に出てくると思いますが、最初に出てくる「with legacy suuport」の方は有料で¥120かかります。(2020年6月25日現在)

この2つでどう機能面に違いがあるのかよく分からなかったのですが、ロリポップのマニュアルで「スマートフォンアプリは有料です」と記載があるものの、その下のQRコードからアクセスしたアプリは後者の無料版の方でした。

アカウントの追加

アプリを起動させるとまずアカウントの設定が始まります。
サーバーURLを求められるので、ロリポップの簡単インストールで指定したURLを指定しましょう。

次に使用するアカウント情報を求められるので「CREDENTIALS」に、ユーザー名とそのパスワードを入力します。

アカウント情報に不備が無ければアカウントが無事追加され、アカウント一覧画面に遷移します。

先ほど追加したアカウントをタップしてサーバーにアクセスします。

問題なければ先ほどのブラウザ版と同じファイルが表示されると思います。
これでスマホアプリでのアクセスは完了です。

最後に

コメントやお気に入りなどの一部機能の動作が怪しかったですが、基本的なファイル共有だけであれば問題なく使用できそうでしたね。

容量だけで見たら契約しているロリポップのプランと使用状況にもよりますが、他のストレージサービスの無料版に比べて結構多めのストレージを確保できるんじゃないかなと思います。

それに今回触れませんでしたが、アドオンを用いて色々な機能を追加したり、オープンソースなので知識があれば自分でもっと自由にカスタマイズすることもできるのは他のサービスにはない一番の強みだと思います。

ただバックアップに関しては別途ロリポップのオプションを導入する必要がありますし、セキュリティについては他と比べて自前のサーバーに構築するということから、どうしても不安に感じてしまいますね。

以上ロリポップでownCloudを使ってみた話でした。

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