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by かわさき かわさき

デザイン力の『力』って結局なんの力なのか考える-その1・観察力

デザイン力の『力』って結局なんの力なのか考える-その1・観察力

花粉がすごい(季節の挨拶)。こんにちは、かわさきです。

普段、新人さんやインターンシップ生に「デザイン力をもっと上げよう!」という指導をするわけですが、じゃあ「デザイン力」って結局は何の力なんだろう?…というのを自分なりにまとめてみました。長くなりそうなので全3回に渡ってお送りします。

デザイン力を構成する3つの力

これは持論なのですが、デザイン力は「観察力」「思考力」「表現力」の3つの力から成り立っていると考えています。

3つのデザイン力

  • 観察力→しっかり見て、正確に認識する力
  • 思考力→頭の中の情報(デザインの知識、デザインの目的、アイデア)を掛け合わせて考える力
  • 表現力→考えたものをきちんと形にする力

今回はその中のひとつ、「観察力」について書いていきます。

観察力はデザイン力の土台

あなたがデザインの勉強中だとして「デザインしたものがいまいちぱっとしない。しかし理由はわからない…」と、感じているとします。単純に知識やソフトのスキルが足りない可能性も高いですが、もしかすると「ものを観察する力」が不足しているのかもしれません。

観察とは漠然と見るのではなく「しっかり視た上で、頭の中で正しく認識する」ことを指します。

例えば、「ステキ!センスある!」…と感じたデザインがあったとします。しかし、そのデザインがどういう要素でできているのか、その要素は具体的にどんなサイズ/色/形なのか、そしてそれをどれだけ歪みなく正確に把握できているでしょうか?

いかにセンスのあるものを視たとしても、正しく認識出来ていないと自分の血肉として取り入れることは出来ません。

また、頭の中で考えた形や色をが正しく作れているかのチェックを行うためにも目の力が必要になります。

デザインする…というと一般的に作り出す方に意識がいきがちですが、どれだけ正確に観察が出来るかもクオリティに大きく影響します。

デザインを「観察」してみる

例えば、とあるWebページがあるとします。そこからデザイン的な要素をどこまで瞬時に把握できるでしょうか?

今見ている弊社のページを例に取ってみると、ぱっと見たら「赤いサイトだな」という印象になると思いますが、更に細かく分解していくと…

  • 全体の幅はPCで見たときに1000pxくらい?
  • 主に使われている色は赤・黒・白。赤は若干彩度が低い?
  • 使われているフォントはサンセリフ系
  • グラデーションはほぼなく、フラットなパーツが多い。ただし、ボタンはうっすらグラデーションとドロップシャドウがかかっている

更に細かく見ていくと、フォントのサイズ、各パーツ間の余白、区切りに使われているラインの太さやスタイル、写真の比率…などなど。事細かに見ていくと、様々な要素が合わさって1つのデザインが出来上がっていることがわかります。

観察力を上げる訓練

目にするデザインの色や形を観察・言語化/数値化する

例えば移動中の電車の中にある中吊り広告、カフェに置いてあるフライヤー、おやつに食べたチョコレートのパッケージなど…日常にはデザインが溢れています。

私はデザインを見かけたときに「このチラシのサイズはA4で、メインに使ってある色は黄緑色・CMYKでいうとC30%M5%Y70%K0%くらい、周りの余白は12mm位、使っているフォントは新ゴシック、数字だけ違うフォントが使われている、メインのコピーは右上に向かって5度程度傾いている…」という風に、要素を分解するように意識しています。

その際にさらに一歩踏み込んで「このデザインはどういった印象を持つか、どこを強調したいと思って作られているのか、細かい箇所でこだわっているところはないか」など、デザインの意図やポイントまで考えると、その形や色が具体的にどうデザインに反映しているかに結びついてさらに勉強になるかな…と思います。

デザイン模写

いいと思ったWebページやチラシなどをトレースしたり、見ながら真似て作ったりする鉄板のデザイン勉強法です。デザイン初心者の頃は、いいと思ったものを正しく認識出来ていないゆえに認知が歪んでいることが多く、それがデザインが上手く出来ないネックになっていることが多々あります。

まずは自分の癖を一回忘れて、他の人の感覚をトレースすることで正しいバランスや色合いを認識出来るようにしましょう。

ちなみにデザイン模写は、デザインソフトの練習としても効果的です。

(デザイン模写のやり方は丁寧に解説されている記事が沢山あるので、ググっていただけると…)

デッサン

デッサンは一般的に絵を描く訓練と思われていますが、それだけではなく対象を観察する訓練でもあります。

例えば、ティッシュ箱だとして、短い辺と長い辺の比率はどのくらいか? 平面に落とし込んだときに正しく見える角度はどのくらいになるのか? どこから光があたってどこに影を作るのか…など。立体で観察して平面に正しく落とし込む作業は、平面をそのまま模写するよりも視る力を必要とします。

私はデザインの学校に通っていたときに少しだけデッサンを勉強したのですが、その時の経験は意外と現在でも役に立っています。(絵は全然うまくないんですが…)

今回のまとめ

  • 観察とはただ見るのではなく「しっかり視た上で、頭の中で正しく認識すること」
  • センスのいいものを取り入れたり、自分が考えたものを作り出すのにも、正しく視る力が求められる
  • 観察力を鍛えるには、普段から目にするものを視て、言語化/数値化する癖を付けると効果的

今回はここまでです!

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