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by よしだ よしだ

【連載】シュガーロード紀行 -番外- ひよ子の工場見学

【連載】シュガーロード紀行 -番外- ひよ子の工場見学

ごきげんよう よしだです。

この連載は、その昔 砂糖が運ばれていったことから「シュガーロード」とも呼ばれる長崎街道を辿りつつ、沿道に今も残る銘菓を中心にその土地ならではのお菓子を食べ歩こうという企画です。

今回はやや番外編的な内容になりますが、福岡県飯塚市にある「ひよ子」の工場見学レポートをお届けします。

工場見学の予約

ひよ子の工場見学が出来るらしいという話は以前から聞いたことがあって、ずっと気になっていました。

長崎街道とお菓子の関係を詳しく調べるようになって、飯塚も長崎街道の宿場町であったことを知り、今回工場見学に行ってみることにしました。

工場見学の概要や申し込み方法は、ひよ子のHPに記載されています。


工場案内 |ひよ子本舗吉野堂

この工場見学はとても人気らしく、すぐに予約が埋まってしまうそうで、私も約2ケ月先の日程で何とか予約を取ることが出来ました。

博多から天道まで

そして迎えた工場見学当日。ひよ子の穂波工場へと向かいます。
今回の見学は、チーフ川崎・漢ムラタ・稲垣嬢とよしだの4人での参加です。

福北ゆたか線で博多から工場最寄り駅の天道までの所要時間は約40分。

天道駅に到着。

なお天道は「てんとう」と読みます。おてんとうさまの”てんとう”らしいです。ちょっと変わった面白い地名です。

ひよ子穂波工場

駅から工場までは徒歩で約15~20分くらい。

道すがら、焼肉屋やホルモン直売所などが多い、などとわいわい話しながら歩いていくうちに穂波川に出ました。

穂波川の向こうにひよ子の穂波工場が見えてきます。

これはひよ子が大きく描かれた工場そばの看板。

工場に到着しました。

工場見学

受付を済ませ、消毒液で手を消毒していよいよ工場見学開始です。

1グループ約20人ほどで、案内役の社員さんの解説を聞きながら工場内の各工程をガラス窓越しに見学していきます。

会社の歴史やひよ子の誕生の経緯についての解説もありました。

石坂姓と吉野堂の由来

株式会社ひよ子は、明治に飯塚で創業した吉野堂というお菓子屋がはじまりです。

福岡藩・藩祖黒田官兵衛公が福岡入りする際に、八木山峠の石坂茶屋に逗留し、自ら宰領された「博多往還」。
この折の協力とおもてなしによりお褒めの言葉とともに石坂の姓を頂いたと伝えられています。

八木山の地で蒔かれたおもてなしの芽は、初代・石坂直吉が飯塚本町に菓子舗吉野堂を新たに開店することにより花開いたと言えるでしょう。

菓子舗吉野堂 創業120年の歩み

ここでちょっと博多往還・八木山峠・飯塚の位置関係を地図で見てみましょう。

博多往還は日田街道とも呼ばれ、博多と天領日田をつないだ街道です。
博多往還の途中にあるのが八木山峠、その八木山峠を越えた先、博多往還と長崎街道が交差する位置にあったのが飯塚宿でした。

ひよ子の歴史は さかのぼること400年以上前から、往還(街道)がむすんだ縁が契機となって始まったのですね。

なお、「吉野堂」という屋号も、八木山峠に咲く染井吉野に由来しているそうです。

ひよ子の誕生

吉野堂の二代目 石坂茂は、ある夜ひよこの夢を見ます。
夢に現れたひよこのかわいらしい姿をなんとかお饅頭で表現したい、そうして苦心の末に誕生したのが「ひよ子」なんだそうです。

ひよ子は大正元年(1912)生まれとのこと。昔製造に使われていた目を焼き入れる機械なども展示されていました。

※吉野堂の歴史は会社HPでも読むことが出来ます。
あの特徴的な筆書き文字の”ひよ子”にまつわる話や東京進出のエピソードなど、読み物としてもたいへん面白い内容です。

吉野堂物語

ひよ子の製造過程

昔は手づくりで作られていたひよ子ですが、現在はほぼ全工程をオートメーション化して生産されています。

※工場内での製造工程の撮影はNGのため、以後 手抜き 視覚的情報を大胆に簡略化した よしだのイラストと共にしばしお楽しみください…。

今回の見学で知った衝撃の事実は、「ひよ子はおしりから作られる」ということです。

餡を生地で包んだ次の工程でひよこ形に成形され、レーンの上を進んでいきます。

生地は1個分づつ正確に計量されていますが、僅かに足りないとくちばしが成形されなかったりするそう。

おしり側から進んでいくのは、頭を前にするよりもこのほうが安定し、途中で倒れたりしにくいためらしいです。


↑※オーブンに入っていくひよ子の図。

たくさんのひよ子が行進するように進んでいく様は壮観です。

オーブンに入っていくのもおしりから。15分ほどかけて大きなオーブンの中を通過すると、程よく焼きあがって出てきます。


↑※オーブンから出てくるひよ子の図。

目を入れてゆっくり冷ますと、専用の機械で手早く1個づつ紙に包まれてレーンを流れていきます。

最終工程の箱に詰める作業は人の手で。

この工場でつくられたひよ子は、このあと直営店をはじめ九州一円に出荷されていきます。

できたてひよ子を試食

工場見学が終了すると、できたてのひよ子を試食することが出来ます。
見学も無料なのにその上お菓子まで食べられてありがたい限りです。

工場から直接持ってきたひよ子を社員さんが配ってくれます。

手のひらに載せるとまだあたたかいので、この形もあいまって、できたてというより「生まれたて」と言いたくなる感じです。

食べる前に集合して記念撮影。


こっちを見てるよ・・・

チーフ川崎に言われて気付いたのですが、こうやって集合させると顔立ちが1匹づつ微妙に違うのですね。オートメーションで生産されている製品だけど僅かに個体差があるのが何だか面白いです。

普段食べるひよ子は製造後数日経って皮と餡がしっとりなじんだものですが、できたてのひよ子は皮の部分がちょっとサクッとした食感で、これもまた美味しかったです。

工場直売所

工場には直売所も併設されています。

この直売所は昭和初期の飯塚本店を模したものだそうです。
電話番号も七四五(ひよこ)番。

品揃えも豊富でどれにするか迷います。
甘いお菓子だけでなく、おかきやカレー味のせんべいもありました。

これも直売所で売られていたシャーベット甘酒。

直売所前に休憩スペースがあったので買ってすぐそこで頂きましたが、優しい甘みでさっぱりとした食感です。

お菓子試食タイム

こちらが直売所で買ってきたお菓子です。

ひよ子、ひよ子サブレ―、ひよこれいと、ひよ子のピィナンシェ、ぴよぴよもなか、ひよ子のたまご、とひよこ尽くしです。

ひよ子

今回は季節限定で「栗ひよ子」が販売されていたので、そちらを購入しました。

改めて見てみると、ひよ子はやはりかわいい形です。

この思わず手に取りたくなる形だからこそ、100年以上売れ続けるロングセラ―商品となったのかもしれません。

皮の生地には九州産小麦、栗は熊本産和栗と、素材にもこだわってつくられています。白餡に栗が加わるとクリーミーさが一段と増す感じです。

ひよ子サブレ―

お饅頭同様ぽってりとしたひよこの形が愛らしいです。

なお、ネット情報によると東京産と福岡産ではサブレ―の味が微妙に違うらしいです。東京のひよ子サブレ―はミルク感が強めで、福岡のひよ子サブレ―は懐かしさを感じる味とのこと。

ずっと地元のものしか食べたことがなかったので知りませんでしたが、東京産の商品と食べ比べしてみるのも面白いかもしれません。

今回の紀行マップ

今回一緒に工場見学したグループには小さなお子さんも多くいたのですが、製造工程の見学中は大興奮で終始歓声が上がっていました。

子どもは勿論 大人もすごく楽しめる内容なので、予約は少々待ち時間がかかりますが、この工場見学は大変おすすめです。

今回記事内で紹介したひよ子のお菓子はオンラインショップでお取り寄せ可能です。また、博多駅店や福岡空港店だけの限定商品もあるので、旅行や出張で福岡にお越しの際には実店舗もチェックしてみるとレア商品に出合えるかもです。

ひよ子オンラインショップ

そして、工場見学のあとにランチで訪れたお店がこちら、「覇薇可否道(はらこーひーどう)」。
硬派な店名とはうらはらに、エレガントで落ち着いた雰囲気の純喫茶です。

女性陣がハッシュドビーフやロコモコ丼をオーダーする中、漢ムラタ氏がフルーツサンドという一番女子力の高いメニューをオーダーしていました。

葡萄など季節の果物がサンドされていてすごく美味しそうでした。フルーツサンドの写真も撮っておけばよかった…。

次回行くときはタマゴサンドを是非オーダーしたいと思います。

豆や焙煎にもこだわっているお店なので、食後にいただいたコーヒーやコーヒーゼリーも美味しかったです。

なお工場に向かう途中にあったホルモン直売所が気になっていた稲垣嬢たちは、このあとホルモンを買って帰った模様。

 

次回は、長崎街道における筑前六宿の一つであり 交通と物流の要衝であった飯塚宿、そして近代には筑豊炭田の中心地として活気に沸いた飯塚市とその銘菓についてお送りします。

それではまた。

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