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不思議な植物 エアプランツ(チランジア)の育て方

不思議な植物  エアプランツ(チランジア)の育て方

ごきげんよう よしだです。
マグネッツ植物部(現在部員1名)で絶賛活動中です。

今回は、初心者でも忙しい人でも ”比較的容易に” 育てられる、そしてお部屋のインテリアとしても素敵な植物、エアプランツについてご紹介したいと思います。

● エアプランツとは

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実は、「エアプランツ」という名前は商品としての名前や通称のようなもので、植物学上の正式な名称ではありません。

本来は「チランジア」とか「エアブロメリア」という分類名をもつ植物です。

イネ目 Poales / パイナップル科 Bromeliaceae / チランジア属 Tillandsia

でもなぜか「エアプランツ」という呼び名が一般的なのですよね…。
(なので個人的には不本意ですがこの記事でもエアプランツと呼ぶことにします。)

おもに中南米が原産地で、分類名からもわかる通り、パイナップルの仲間の植物です。園芸種を含めると2000種を超える種類があるといわれます。

● エアプランツの特徴と、よくある誤解

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最近は園芸店だけでなく、ホームセンターやインテリアショップ、雑貨屋などでも販売されているので、目にする機会も多いと思います。

この植物の一番の特徴は「土が無くても育つ」ということです。

エアプランツは、表面に生えている”トリコーム”(鱗片)と呼ばれる毛のような組織で、空気中の水分を取り込むことができます。これにより土がない環境でも育つことができるのです。

このため他の植物とは違ってオブジェのようにお部屋に飾ることができます。

また、猫などのペットがいるお部屋に置いても安心です。鉢の土がひっくり返ってお部屋の中が悲惨なことに…という心配もありません。

と、ここでエアプランツについてのよくある誤解を指摘しておきたいと思います。
よく「土も水も要らない」と勘違いしている方が多いのですが、

お水は必要です。
すごく必要です。
そしてお手入れも必要です。

フェイクグリーンと違って、あくまでもエアプランツは生き物です。

なのでもしエアプランツを育てるときは、ほったらかしにするのではなくきちんとお世話をしてあげてください。
(基本的な水やりなどについてはこちらで解説します。)

● エアプランツの種類

エアプランツは大きく2種類に分けることができます。

【銀葉種】
表面にトリコームが生えている種類です。トリコームがあることで独特な白みがかった緑の色合いに見えることからこう呼ばれます。
【緑葉種】
表面にトリコームがない種類です。だいたいつるっとしていて鮮やかな色です。

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↑とても分かりやすいトリコームの例。白くてフワフワした毛のようなものがトリコームです。

銀葉種と緑葉種ではお世話のしかたや気を付けることがちょっと違うのですが
トリコームのある銀葉種のほうが、乾燥にも強く育てやすいといわれます。
(あと、銀葉種のほうが種類も多く一般的に広く流通している気がします。)

なので以下の内容も、主に銀葉種のお世話のしかたを解説します。

● 基本的な育て方


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【普段の水やり】
一週間に1~3回、夕方から夜のあいだにお水を霧吹きでかけてやります。全体から水が滴るくらいにたっぷりとかけてあげましょう。

水をあげたあとは暗くて風通しのよい場所でよく乾かします。夜に水をあげて、朝の光が射す前に完全に乾いているのが理想的です。


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【暑い時期の水やり】
特に夏場は、普段の水やりだけではどうしても水が不足しがちです。この時期には月に1~2回、「ソーキング」とよばれる給水方法をおこないます。

日没以降の時間に、株が十分に浸るような適当な容器に水を張ってしばらく給水させます。いってみればお風呂や水浴びみたいな感じですね。

ただ、このソーキングは最長でも6時間を超えないように気を付けてください。

全身水に浸かりっぱなしになっているのは、植物からしてみれば尋常でない状態なので、あまり長い時間行うのはよくありません。

ソーキングのあとも、水けをきって、暗くて風通しのいい場所で乾かし、朝の光が射す前に完全に株が乾いた状態になっているようにします。

※注意

水やりの頻度は季節や日々のお天気、エアプランツの品種によっても微妙に変わってきます。ここに書いたのはあくまで一般的な頻度なので、品種ごとにネットや図鑑で水やりについて調べてみることをおすすめします。園芸店の店頭で買う際には、店員さんに水やりについて詳しく聞いてみるのもおすすめです。


【肥料】

基本的に肥料はほとんど必要ありません。

もし肥料をあげる場合は、水やりの時に1000~2000倍に薄めた液体の園芸用肥料を霧吹きでかけるか、ソーキングの際に水に入れて与えます。

年に1度くらいで十分です。

肥料をあげた後は、次の水やりの際に表面に残った肥料の成分を洗い流すようにしてあげてください。

● 気を付けること

エアプランツに限らず、どんな植物を育てる際にも気をつけるべき重要なことがあります。

それは「もともとこの植物がいた環境は、どんな気候の場所だったのか」を知ること、そして「もともといた環境に、できるだけ近い環境を作る」ということです。

エアプランツの場合、原産地は中南米の森林の中、木や岩に着生して生きています。

中南米というと暑そうなイメージですが、エアプランツが自生しているのは標高の高い場所にある森林の木陰です。

直射日光は木に遮られ、風が絶えず吹き抜けて、夜になれば気温がかなり下がり、霧が発生するような場所です。

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エアプランツの原生地として有名なのは
メキシコのオアハカ州というあたりなのだそうです。

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そのオアハカ州の山地のあたりをgoogleのストリートビューで見てみるとこんな感じです。

山の上には霧(雲?)もかかっていますね。なんだかひんやりしてそうです。

このような環境に育つ植物のため、エアプランツは“夜の間”でないとうまく吸水しないといわれています。

(水やりの個所で「夕方から夜のあいだに」「日没以降の時間」と書いているのは、このためです。)

また、常に “風通しのよい場所” にいることが前提の植物です。このため水やりをしたあとは必ずよく乾かすことが重要です。

私の場合は、ザルに入れて、お天気のよい気温の高い時期はベランダの軒下、気温の低い時期や風が強すぎる日は換気扇を回したお風呂場において乾かしています。

株がよく乾かない状態で強い日差しにさらすことを繰り返すと、芯の部分からバラバラになって崩壊してしまうので特に注意しましょう。

あと置き場所ですが、木陰のような、“直射日光は射さないけれど適度に明るい場所” においてあげるようにしましょう。

お部屋の中だと、レースのカーテン越しで、日が適度に射し込むような窓辺がよいです。

【気を付けることのまとめ】

・水やりは日没後の時間帯に
・水やりのあとは朝が来るまでによく乾かす
・風通しがよく直射日光の当たらない明るい場所に置く

● 花も楽しめる

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意外に思われるかもしれませんが、エアプランツも花を咲かせます。

発育状況にも左右されるのかもしれませんが、「1年に1回、必ずこの時期に咲く」といった感じではなくて、条件がそろえば花を咲かせる、といった感じのようです。

あと、品種によって花が咲きやすいものと、そうでないものがあります。

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イオナンタの場合は、葉の先端が赤くなって、しばらくすると花が咲きます。

紫色の部分が花びらに当たる部分ですね。色の対比も相まってなんとも不思議な感じです。

花びらとしべの部分は1週間もたたないうちにすぐしぼんでしまうので、割と短命な感じです。

● まとめ

以上、エアプランツの基本的な育て方についてまとめてみました。

私はこれまでいろんな植物の育成に手を出してきましたが、(そして育て方に失敗して枯らしてしまった植物も多々あります…。)エアプランツだけは、これまでお迎えした株は一つも枯らさずに、全部元気に育ち続けています。

普段あまり熱心にお手入れしてあげる時間もないのですが、水やりの頻度も他の植物に比べて少ないし、必要最低限注意することに気を付けてお世話をしてあげれば、 これほど安定して育つ植物もないのではないかと思っています。

なので、これから何か植物を育ててみたい方、これまでに植物を育てようとしたけれど失敗した方にも、是非試していただきたい植物です。

なお、普段の育て方や今回の記事を書くにあたって、こちらの本を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

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「エアプランツとその仲間たち ブロメリアハンドブック」

品種ごとの水やりの頻度や育て方の難易度も記載されていて、写真も綺麗なので眺めているだけでも楽しめる一冊です。

エアプランツの入手方法や、個々の品種、インテリアとしての飾り方なども書くつもりでしたが、長くなったので次回の記事にしたいと思います。

それではまた。

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