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by 漢ムラタ 漢ムラタ

電子書籍化(自炊)に必要な機材と時間

電子書籍化(自炊)に必要な機材と時間

こんにちは、いい加減漫画全部電子書籍化したいと思いつつ何年も経ってる村田です。

今回の記事は電子書籍化(自炊)してみたいけど実際に始めるにあたって最低限必要な金額やコミック1冊をスキャンするのにかかる大体の時間が知りたいという方のお役に立てるかと思います。

目次

  1. 機材
  2. 裁断
  3. スキャン
  4. 補正
  5. 最後に

1.機材

スキャナ

まず自炊するにあたって必要な機材ですが、何はなくともスキャナがなければ始まりません。

ここでいうスキャナというのは、一般的な下から光を当てて片面のみ画像を読み取るスキャナではなく、両面を一度にスキャンでき自動で次の原稿に切り替えてくれるような複数の原稿をスキャンするのに適している「ドキュメントスキャナ」を指します。

今日では「富士通」「canon」「ブラザー」など多様なメーカーからドキュメントスキャナが発売されています。

各メーカー毎に色々な機能や特色がありますが、自分のように漫画を自炊したいだけであれば値段と読み取り速度だけ気にすればいいのではないでしょうか?

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自分が使用しているスキャナは少し古いのですが富士通の「ScanSnap S1300」という製品で3年程前に購入しましたが当時の購入価格は約2万5,000円前後でした。

このスキャナは現在販売が終了していますが後継機の「ScanSnap S1300i」が出ているようです。

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ちなみにScanSnap S1300はA4サイズまでならスキャンすることが可能なので「AKIRA」や「風の谷のナウシカ」などの大判コミックも大丈夫です。

裁断機

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スキャナの次に必要となってくるのは裁断機です。コミックを1ページずつにバラしてスキャンする必要があるのでこれがあるのとないのとではかなり作業時間に差が生じます。

カッター1本でできなくもありませんが正直何冊もやってると本気で辛いのでおすすめしません。

ただ、断裁機は物によってはスキャナと同じくらい価格だったり、重く、大きいので置く場所を確保するのも難しいです。

そこでオススメしたいのはディスクカッターと呼ばれる裁断機で、一度に裁断できるページ数は大幅に減りますが、価格は1万円前後で軽く、使わない時は壁に立てかけておくこともできます。

自分が使用しているディスクカッターは「カール事務器 ディスクカッターA4サイズDC-210N」で価格は大体1万円くらい。一度に断裁できるページ数はおおよそ20ページ前後といったところです。

カッター&カッターマット

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大型の断裁機ならそのまま一気に断裁できると思いますが、自分のようにディスクカッターを使用する場合はそうもいきませんので一度に断裁するページ数を減らす必要があります。

そこでカッターを使い4分割、ページ数によってはもっと分割してからディスクカッターで1ページずつにバラします。

必要な機材の合計金額

というわけで、ドキュメントスキャナと断裁機、それとカッター&カッターマットが必要最低限の機材となります。

ドキュメントスキャナと断裁機がどうしてもお高くなってしまうので最低でも3万円前後はかかると思ったほうがいいですね。3万円もあればKindleストアで電子書籍コミックが70冊くらい買えちゃうんですけどね…

2.裁断(所要時間4分)

それでは実際に自炊を行っていきましょう。

まず自炊したいコミックを用意します。

今回使用するのはジャンプコミックスの「花の慶次」で総スキャンページ数は193ページ(表・裏カバー含)になります。

カッターで分割

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カバーを外し、コミックのちょうど真ん中あたりのページを開き、カッターで中央を切り半分に分割します。

これでもまだディスクカッターで断裁するにはページ数が多すぎるので分割したものをさらに半分に分割して4分割にします。

ディスクカッターで糊付け部分を断裁

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ここまで分割すればもうディスクカッターで断裁可能なので、それぞれ糊付けされている端の部分をカットしていきます。

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最後に表紙もカットしましょう。

ちなみに自分は袖の部分はスキャンしない派なのでカバー表(背表紙含)とカバー裏だけにします。

これで断裁は完了となります。
かかった時間は4分です。ちなみにカッターのみで断裁した場合10分はかかる上に割りと力をいれないと切れないため疲れます。

3.スキャン(所要時間10分)

スキャナの設定

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ここの作業に関してはスキャナーによって異なると思いますが、ScanSnap S1300で話を進めていきます。

PCを起動させてScanSnapOrganizerを立ち上げ、スキャン設定を行います。
「画質」と「ファイルの圧縮率」はお好みで設定してください、画質が高ければ高い程拡大した際に綺麗に見えますがファイルサイズは重くなります。

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自分がいつも設定している画質「ファイン」で閲覧した場合上のような写りで、合計ファイルサイズは55MBになります。

全てスキャンし終わるまでの時間はちょうど10分くらいです。

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画質をひとつ上の「スーパーファイン」ならこのような写りで合計ファイルサイズは120MBになりました。2倍近くファイルサイズが変わりました。

スキャンにかかった時間は約15分で、ファインより少し時間がかかります。

自分は普段第三世代のipadで閲覧していますが、最大まで拡大して見ない限りファインの画質でも全然問題ないと思います。

ScanSnapの設定には他にも白紙のページは飛ばしたり、自動的に傾きを補正したり、文字をはっきりさせる機能等があるので好みで選択してください。

カラーモードは表紙以外は全てモノクロでスキャンしていきます。

読み込んだ際の名前付けのルール設定も行えます、作品ごとに頭に名前をつけて「●●●_000.jpg」としてもいいですが、基本数字3桁の連番でいいと思います。

PCのへの取り込み

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解像度や各種設定が固まったらどんどんスキャンしていきましょう。

ScanSnap S1300では一度に設置できる枚数は10枚前後と少なく、一度スキャンを始めたら放置できるような感じではありません。終始つきっきりになります。

一応20枚くらい一度に置けないことはないですが、たまに読み込むページがズレたりするのでオススメできません。

また紙の設置は綺麗にまっすぐ置きましょう。変に傾いていたりすると読み込む際に紙詰まりを起こしてページがグシャグシャになる可能性があります。

スキャンし終わったページ

スキャンし終わって大量に残ったページは捨てるなりヤフオクで出品するなりお好きな様に処分してください。

4.補正(所要時間3分)

ぶっちゃけ普段自分は素のままの状態でも気にならないので補正なんてかけていませんが、今回は補正の時間も検証してみます。

ちなみに使用するソフトは「Photoshop」なので持っていない方は飛ばしてください。

アクションの登録

スキャンした画像の汚れなどを補正していくのですが、200近くあるファイルを一つ一つ補正していくのはさすがに現実的ではないですよね。

そこで初めに一連の流れを「アクション」に登録しておき、残りのページの処理は「パッチ」を利用して自動で一気にやってもらいます。

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それではまず「Photoshop」を起動して「アクション」のウインドウが出ていなければメニューの「ウインドウ」からアクションを表示しておきます。

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アクションウインドウから「新規セットを作成」を選択して、名前は任意で構いませんが今回は「電子書籍補正」とします。

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次に先ほどの「新規セットを作成」の隣にある「新規アクションを作成」を選択して、名前は「補正」とします。

「セット」には先ほど作成した「電子書籍補正」が選ばれていることを確認します。
選ばれていない場合は選択しなおしてください。

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「記録」のボタンを押すとアクションウインドウに赤●が付き、これ移行の作業(アクション)が記録されていくことになります。

この状態でメニューの「イメージ」から「色調補正」の中の「露光量」を選択します。

露光量をプラスの方向へスライドして丁度いい感じに綺麗になったところでOKボタンを押して補正を確定してください。

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先ほど作成したアクション「補正」の下に「露光量」が追加されていると思います。

「露光量」が追加されているのを確認したら「別名で保存」で上書きしてください。
保存が終わればアクションの「露光量」の下に「保存」が追加されていると思います。

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最後に赤●の隣にある「再生/記録を中止」を選択して、アクションの記録をストップさせます。

バッチ処理

先ほど登録したアクション「補正」を残りの全ページに対して自動で処理を行っていきます。

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メニューの「ファイル」より「自動処理」の「バッチ」を選択します。

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バッチの設定画面に移るので「セット」を「電子書籍補正」に変更して「アクション」が「補正」になっているのを確認します。

次に「ソース」を「フォルダー」にして選択ボタンからスキャンしたデータがあるフォルダを選択します。その他のソースオプションは選択しないでそのままにします。

「実行後」を「保存して閉じる」に変更して、あとはOKボタンを押せば残りのページ全てに対して補正を自動でかけてくれるので終わるまで待つだけで大丈夫です。

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左が補正後の画像で右が補正前の画像になります。日焼けしていた部分が完璧ではないですがある程度綺麗になっているのが分かると思います。

5.最後に

以上で自炊作業は完了になります。

ジャンプコミックス1冊(193ページ)を断裁からスキャンして補正まで合わせるとだいたい17分前後かかるという結果になりました。

これが早いと取るか遅いと取るかは人によるかと思いますが、一度にスキャン出来る枚数が少ないとその作業に拘束されてしまうのがやっかいですね。

金銭的に余裕の有る方はお高い断裁機とお高いスキャナを買ってしまえばもっと早く片付きますので、そちらをオススメします。

閲覧方法

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スキャンしたデータをPCから直接見るもよし、Dropboxなどに入れてiphoneやipadから見るもよし、お好きな方法で読みふけってください。

あと、バックアップだけはしっかり取るようにしましょう。DropboxやSugarSyncなどのオンラインストレージサービスを活用するのがオススメです。

法的な問題

最後に自炊を行う上で必ず眼を通しておかなければならないのが著作権についてです。

今回のような『個人で電子書籍化する行為』についてですが

自分の蔵書を裁断する行為については、(胸が痛むかはともかく)著作権法で問題になることはまずありません。
また、書籍をスキャンする行為は、著作権法で「複製」に該当するのですが、同法第30条1項が規定する「私的使用のための複製(私的複製)」の範囲内であれば、適法とされています。
著作権法は私的複製について「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内で使用することを目的とするときは、基本的にその使用する者が複製することができる」と定めています。
こうした規定から、自分の蔵書を自分で利用するために自ら裁断したりスキャンする行為は、私的複製の範囲内として適法と見なされます。さらに、スキャンしたデータを自分のiPadやKindleに取り込む行為も、同様に認められています。

引用元:書籍の電子化、「自炊」「スキャン代行」は法的にOK?~福井弁護士に聞く著作権Q&A

ということで、特に問題はありません。

ただしあくまで個人または家族間だけでの話しになりますので知人・友人にデータを渡したり、社内で情報共有を目的にデータをサーバーに上げたりするのは違法になりますので十分に注意してください。

下記のサイトで詳しく説明されていますので自炊される方は一度目を通しておくのがいいと思います。

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