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by よしだ よしだ

【連載】古今菓子探訪 -番外- 旅する和菓子

【連載】古今菓子探訪 -番外- 旅する和菓子

ごきげんよう よしだです。

毎回お菓子のある場所を実際に訪ねて、お菓子を味わいつつその土地でお菓子が生まれた背景や風土・歴史を考察するこの連載ですが、前回に続き今回も例のあのウイルス流行の影響を受け、何処にもお出かけできないままブログを書くことになりました。

(※この記事を書いているのは2020年6月中旬、会社としても初めての経験だったほぼ全員リモートワークの期間がひとまず終了し、通常形態の会社での勤務に戻って間もない時期です。)

今回は番外編として、外出自粛期間中の出来事も交えながらお菓子についての記事を書いてみようと思います。

「旅する和菓子」

福岡も対象地域に含まれる緊急事態宣言が発表されたのが2020年4月7日、マグネッツ事業部もほぼ全員がその日からリモートワークとなりました。

出社はしなくなったものの、平日はこれまで通りの勤務時間で各々自宅で仕事をする日々となります。

緊急事態宣言から約3週目、スーパーへ買い出しに出掛ける以外は殆ど家に引きこもり、寝て起きて仕事を繰り返す生活が続いていた4月下旬のある日、ネットを見ていたらこんな記事を見つけました。

コロナ禍の先を目指す菓子店の「ステイホーム」提案!
老舗も若き当主達の挑戦で前進
https://news.yahoo.co.jp/byline/hiraiwario/20200427-00175114/

記事ではコロナ禍によって菓子店も危機に立たされていること、特に和菓子店は地場の観光地・お土産店への出荷もなくなり、既に納品していた商品まで返品されてきたりで更に苦しい状況にあること。
しかしこのピンチをチャンスに変えるべく、SNSやネット通販などの新しい手法で販路を開こうと奮闘している老舗和菓子店の取り組みなどが紹介されていました。

記事で紹介された商品で特に興味を惹かれたのが、若手の和菓子屋店主さんが地域を超えて連携することで実現した企画商品、「旅する和菓子」です。

旅行に行きたくても行けない時だからこそ、様々な土地のお菓子を家に居ながら楽しんでもらおう、ということで日本各地の和菓子店4店の和菓子を詰め合わせにした商品だそう。

なにこれ素敵…!

外出できない&お菓子店もほぼ閉まっている&気の滅入り具合もピークに達していた時期だったこともあり、この「旅する和菓子」をさっそく注文してみることにしました。

注文時の注意書きには発送までしばらくかかる旨が記載してあったので気長に待つことにします。

数日後、お店から発送完了のメールが届き、その翌々日くらいに商品が到着しました。

宅配会社の紙袋の梱包の中に、手提げ袋に入れられてお菓子が詰まっています。

こちらが商品の全容。¥3000分の5種類のお菓子の詰め合わせです。

どんなお菓子か気になるものばかりでしたが一度に色々食べてしまうのはもったいない気がしたので、1日1種類づつ食べていくことにします。

1日目「乙女のひととき」広島県呉市 蜜屋

まずはこの「旅する和菓子」を企画した広島の蜜屋さんのお菓子です。

一見ふつうのどらやきですが、餡の中にはドライフルーツやナッツが入っています。餡の甘さはやや控えめなので、フルーツの味もしっかり感じられます。蜂蜜も入っているのでまろやかな味わいですね。

商品名もパッケージもかわいい。


蜜屋さんのサイトはこちら

2日目「鎌倉さんぽ道」神奈川県鎌倉市 茶の子

もなか、と思ったらもなかじゃなかった…。

楓型のもなかの皮の中に入っているのは胡麻の風味豊かなサブレ。

厚みがあるサブレなのにすごく軽い食感…!
原材料を見ると米粉と書いてあったのですが、この軽さは米粉によるものなのでしょうか?もなかの皮のサクサク具合もあいまってサクサクの2乗って感じです。これは日本茶にもコーヒーにもあいそうな味…。


茶の子さんのサイトはこちら

3日目
「ガーデンハックルベリーどら焼き」岩手県奥州市 高千代

今回のお菓子の中で、ビジュアル面で一番気になっていたのがこのお菓子です。
すごく鮮やかな紫色のクリーム…

ガーデンハックルベリーという果実の存在自体を初めて知りました。
”ベリー”と名前がついてはいるけど、これはナス科ナス属イヌホオズキ類に分類されるそうで、バラ科に属する苺などのベリー類とは全く別種の植物だそう。

更に気になるのは、パッケージに書いてある文字。
「江刺自動車学校の職員さんが丹精込めて育てたガーデンハックルベリーと発酵バターのまさかの出会い」

自動車学校さんが果物を育てているのは何故なのか…
検索してサイトを見てみたら、その理由に「なるほど」と思わされました。
江刺自動車学校農産グループ えさしベリーのサイト

気になるお味のほうは…
美味しいです! ブルーベリーに似た果実の味は発酵バターとも合います。濃厚なクリームの味も見た目もどら焼きというよりオムレットって感じです。

お店のサイトを見ると、高千代さんは大正年間に創業した老舗ですが、和菓子だけでなく洋菓子も作っているらしい。どら焼きが限りなく洋菓子ぽかったのも「なるほど」と思いました。


高千代さんのサイトはこちら

4日目「HAKU」滋賀県高島市 NANASAN

白餡粉を使ったクッキー、中にはショコラ味のクッキーの層とアドベリー入りのホワイトチョコが入っています。

断面の色がすごくきれい!

またまた聞きなれない果物の名前が出てきましたが、

「アドベリー」とはボイセンベリーという日本ではほとんど栽培されていない果実を安曇川の特産品とするため、多くの方に親しまれる愛称として命名したものです。

とのこと。
日本で初めて栽培に成功した場所が、このNANASANのお店や安曇川のある高島市なんだそうです。

NANASANはアドベリーを軸に商品を展開するブランドで、ほかにも幾何学的な形と結晶のような色合いが美しい琥珀糖などを販売されています。
同封されていたパンフレットもおしゃれー。

商品もパッケージも、日本的な伝統美と革新が融合したモダンな雰囲気、サイトも素敵なので是非見てほしい…


NANASANさんのサイトはこちら

5日目「広島まんまるちーず」広島県呉市 蜜屋

最後は再び蜜屋さんのお菓子です。

箱のデザインやフォントもかわいい…。

やや小ぶりのお饅頭状のお菓子、中には三種のチーズ・洋酒漬けのドライフルーツなどが入っています。

箱に”オーブンで少し焼くと一層おいしい”的なことが書いてあったので焼いてみました。チーズが溶けておいしい…

見た目はお饅頭だけど味はかなり洋風なあたり、福岡の明月堂さんの「通りもん」にも通じるものがありますね。お子さんや若い年代にすごく好かれそうな味です。

ところで蜜屋さんは店名も「蜜」だし、今回入っていたお菓子2種にも地元広島産の蜂蜜が使われているし、蜜にこだわった商品づくりをされているお店なのかも…。

まとめ

今回食べた5種類のお菓子は、どれも初めて知るお店の初めて食べるお菓子ばかりでした。
お店の所在地も、広島・滋賀・神奈川・岩手と広い地域に亘っています。その土地でとれる蜂蜜、珍しい果物など、地元産の原料が生かされたお菓子が多かったのも印象的でした。

普段買いするものも旅先で買うものも、自分で選ぶお菓子ってだいたいいつも同じだったり似た傾向のものになりがちなので、こうやって全く知らなかったお菓子を味わうのはすごく新鮮な体験でした。

それぞれのお菓子が思っていたほど和菓子和菓子していなくて、どちらかといえば洋菓子っぽい味わいのものが多かったのも良い意味で予想を裏切られた感じです。

また、どら焼きなど柔らかそうな商品もありましたが、個包装の中にも厚紙の補強材やプラスチック製のトレーが入れてあり菓子が崩れない配慮がされていたので、輸送中につぶれたり割れたりしていた菓子は皆無でした。

「旅する和菓子」は現在も販売続行中で、この記事を書いている時点では第4弾が販売されています。
毎回参加する和菓子屋さんも入れ替わり、商品内容も全く違う構成になってるので、購入するたびに新しいお菓子に出会えるのもいいですね。

販売情報は蜜屋さんのHPなどでチェックできますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。


まだまだ国内の旅行もままならない時期ではありますが、今回知った遠い土地のお菓子屋さんにも、いつか実際に訪れることができればいいなぁと思います。

それではまた。

マグネッツとは?
福岡でWEB制作や中小企業様の集客支援などを行っている会社です。
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